平等に愛する
複数のお子さんを育てる時に「平等に愛情を注ぐ」のが難しい…ってこと、あるかもしれませんね。
理想を言うなら、どの子も「自分が1番愛されてる!」と勘違いするといいんです。
でも、現実はそれとは反対で、同じように愛しているのに
「お姉ちゃんばっかり‼︎」とか
「弟ばっかり‼︎」とか思われてしまったりします。
不満を表さない子
特に注意しなければならないのは、
そう言った不平をなーんにも言わず、黙って我慢してしまう「手のかからない良い子」です。
「手のかかる子」の方は、親は「ほんとに、全く‼︎」と感じながらも、なんやかんや手をかけ口を出し『注目』しています。
「手のかからない子」の方はチラッと見て、「あぁ、この子は大丈夫。助かるわー。あっちの子も、こうだったらいいのに……。」と感謝し、尊敬しながらも、
「チラ見」
で過ごしてしまっているのです!
子どもは、どんな子も、親から注目されたい。手をかけてほしい。愛してほしい。見ていてほしいものです。
結果的に「手のかからない子」の方に、愛が伝わりにくくなってしまう、そういうケースがあるんですよね。
手のかからない子たちの反乱?
私の勤務園で、最近、
「手のかからない子たち」に異変が起きました。
友だち同士でつまらないことで張り合ったり、
言葉がキツくなったり、
モノを大切に扱わなかったり……。
多少のトラブルは成長の糧になるので、上手に活かして、解決力を高める機会としているのですが、
ここ最近の複雑さは、教師も頭を悩ます程でした。
よくよく分析してみると、クリスマス会の練習が始まった頃からなのです‼️
拘束時間が長くなり、じっとしているのが苦手な子たちに教師たちの関心が向きすぎていたことが原因しているのでは?と思えます。
この「反乱」とも見える言動は、彼らにとっては無意識であって、
「僕たちを見て!」「私たちにかまって!」と思ってやっているわけではありません。
マイナスの注目
子どもは大好きな大人から注目されたい、かまってもらいたいものです。
大人もそうですが、人から関心を持ってもらえることは自信にも繋がり、安心感にもなります。
人は、人から無視されると、自分の存在価値を疑ってしまうのんですよね。
無視されるくらいなら、怒られてでもいいから注目を向けさせたい!
無意識の心のからくりです。
良いことをして褒められるというプラス行動の注目。
怒られるような悪いことをして関心を向けさせるマイナスの注目。
言動の裏にある「気持ち」にフォーカスする
マイナスの注目を向けさせようとした子を叱り飛ばしても、根本の解決にはなりません。
寂しい気持ち、不安な気持ち、見てほしい気持ち…という、裏側の感情、本人も気づいていないかもしれない感情に目を留めて、そこを満たす工夫が必要なのです。
普段よりも余計に手をかけ目をかけ心をかけるとともに、物理的に「時間も共有」してやるといいです。
また、幼児から小学校低学年までのお子さんなら、スキンシップを取るのも効果的です。
「あなたを見ているよ」というサインをたっぷり送りましょう!
勤務園の教師たちもそのことに気づき、さっそく「手のかからない子たち」にいつも以上に目を向けてたっぷり関わることをはじめました。
どんな変化が表れるかな?楽しみです!
