「泣けばすむ」
「泣けば思い通りになる」
「泣けば許してもらえる」
こういうことを身につけてしまうのは子どもにとってあまり幸せなことではないですよね。
そういう自我の通し方は、1人の人間として未熟なコミュニケーションの取り方であり、どこででも誰にでも通用するものではありません。
「あぁ、泣いちゃった…しかたないなぁ…」と周りの大人がゆるしていてそのまま成長すると、言葉での対等のコミュニケーションが取りにくい大人になってしまうかもしれません。
お友達や同僚などあなたの周りにいる大人で、思い通りにならないと泣く人はいますか?
それは流石にあまり見かけないかもしれませんが、
「思い通りにならないと感情的になる人」というのはいると思います。
子どもの頃に「泣く」とか「怒る」とかいう感情表現で人を動かしてきた人は、大人になるとやはり「怒り散らしたり」「泣き叫んだり」「物に当たったり」する事で自分の欲求を伝えてしまうことがあるのです。
周りの人にとってはちょっと困った人ですね。
勤務園では新年度が始まって2ヶ月。
子どもたちの人間関係にちょっと変化が出てきました。
親しくなってきた分遠慮がなくなりぶつかることも増えてきたのです。
その時に最も多いのが「泣く」。
悲しい時、辛い時、痛い時、寂しい時、どんどん泣いて良いと私は思っています。
けれども自分の我を通したい時にアピールのように泣き叫ぶのは、どうかなぁ??と思ってしまいます。
園ではそういう時はしばらく放って置くようにしています。
「泣いても思い通りになるわけではない」
ことを学んでもらうためです。
放って置かれると泣き止んでちゃんと話しをできる状態になることがほとんどですが、ずーーっと怒り泣きを続けることもあります。
ここで大人としては「負けそう」になりますね。
かわいそうだな、とか
うるさいから泣き止ませたいな、とか
こんなに泣いているのだから仕方ないか、とか考えて譲歩してしまいそうになるのです。
でも、ここでグッとガマン。
泣いても思い通りにならないと知ってもらうことが大切です。
そのあと、我が通らなかったことで消化不良を起こしているようなら個人的に話をして、「◯◯したかったんだね」と気持ちを受け止める時間を持ったりしています。
そして折に触れて、個人に対しても全員に対しても
「自分の考えや気持ちは 言葉で伝えよう」ということを繰り返しお話ししています。
「感情 で 伝えるのでなく、
感情 を 伝える」
これは、アンガーマネジメント協会の理事である戸田久実氏が教えてくださった言葉です。
子供の頃からそういう習慣を身につけていけたら、コミュニケーションが上手な人になっていけると思います。
私も心掛けます❗️
↑じゃがいも掘り行きました!