子どものあまりに勝手な言動に「こっちの身にもなってよ‼️」と感じたことはありませんか?
幼児期は自己中心性が強く、人の立場に立ってものを考える分野が未熟です。
熟していない…ということは、やがて熟していくということでもあります。
成長とともに、人の気持ちや立場・考え方・視点を理解していくようになります。
といってもその早さは個人で違い、中にはなかなか習得できないまま歳を重ねて、周りとのコミュニケーションに支障をきたしてしまう子どももいます。
習得を促してくれるのはなんといっても「経験値」。
私は書道がまあまあ得意なので、「これ書いて」と言われればその場でそれなりに書けます。
しかし、ピアノは極度に苦手なので初見なんて論外で、人一倍練習しても、いや人十倍やってもまともには弾けません。
勤務園で弁当時に弾く曲を、楽譜を見ないでなんとか弾けるようになるのに6年くらいかかりました。
毎日繰り返し繰り返し弾き、それが経験値となって積み重なったおかげです。
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他人の思いを推測する力(心理学で「心の理論」と言います)も、自然発達の過程でスムーズに身につけられる子と少し苦手な子もいます。
どちらにしてもたくさん「経験」させてやることが大切です。
具体的には、実際に人の嫌がっている顔の表情を【見】たり、相手から「それは嫌だ」「悲しい」「やめて」という言葉を【聞】いたりするということです。
それを積み重ねる中で少しずつ人の気持ちがわかるようになっていきます。
子供同士のトラブルには、そういうことを学べるメリットもあるのです。
周りの大人は、当事者同士がお互いの気持ちを【見】たり【聞】いたりできるようなサポートができるといいですね。
苦手な子にはさらに
「(相手の)◯◯ちゃん、悲しいお顔してるね、イヤなんだね」
「◯◯ちゃん、怒ってるね。返してって言ってるね」
と、少しフォローしてやるといいです。
人の気持ちや痛みのわかる子どもに成長していってほしいですね。
そういう子ども達がやがて大人になって作る社会は、思いやりと幸せに満ちると思うのです。
私たちの子育ては未来につながっている!のですね。