中間反抗期、キレない子どもになるために親ができること★

トラブルが発生した時に、感情が高ぶり、うまく対応できないということがあります。

自然災害や事故など大きなアクシデントの時は誰でも気持ちが動転するものですよね。

でも、そういった非日常ではなくごく普通の日常生活の中で、些細なトラブル(特に人間関係)での気持ちの行き違いなどでたやすく「キレて」しまう子が多くなっています。

「キレて暴力」が増加中の小学校低学年

2歳前後のイヤイヤ期や言語発達が未熟の3歳前後には、「思い通りにいかない」「言葉で伝えられない」葛藤が暴力となって現れることがあります。

かんしゃくを起こして物に当たったり、お友だちをたたいてしまったり。

しかし、少しずつ感情コントロールと言語能力を身につけるうちにこれらのことは次第に収まっていきます。

ところがここ10年間で、小学校低学年の児童の暴力は14倍も増加しています。

思春期のあたりの第二次反抗期と先ほどの幼児期の第一次反抗期の間に位置することから「中間反抗期」とも呼ばれるようになりました。

中間反抗期の原因

原因はひとつには絞れませんが、社会環境の変化が大きく影響していることは間違いないと思います。

食生活の変化や睡眠スタイルの変化などのほか、子どもを取り巻く学校や家庭、社会全体が子どもに多くのストレスを与えてしまっているという事実があります。

今の小学生はとても忙しいようです。

多くの子が追い立てられるような日々を送っています。「もう少しゆっくりしたい」…小学校低学年でもう、そう感じているのです。

また、子ども同士の関わり合いの駆け引きを学ぶような「放課後のフリーなコミュニティ」も減っています。

加えて「よい子でいよう」とするストレス、親からの期待のプレッシャー…など、現代の子どもたちの心はいっぱいいっぱいです。

親が心に留めておきたいこと

こういった環境の中で子どもたちの「キレ」が増えていることはある意味不思議ではないかもしれませんが、同時に、見過ごしてはならない大きな課題でもあります。

社会の仕組みを一個人が変えることは難しいですが、親としてできることがあるなら取り組みたいですよね。

精神的な面で心に留めてほしいポイントを3つ挙げます。

①干渉

子育ての最終目標はその子どもが自立して自分の人生を生きていくことです。

そこを目指して、少しずつ親の手から離れていけるようにしなければなりません。

干渉し過ぎてその子の決断、選択などの機会を奪わないようにしましょう。

成長の段階に合わせて、親が手をかけるところを少なくしていくようにね!

②期待

子どもは誰でも無意識のうちに親の期待に応えたいと思っています。

適度なものは頑張る力になりますが、期待しすぎるとそれが重荷となり、子どもの心が押しつぶされます。

また、期待通りにならない時に子どもに対してイライラしてしまうというよくない面もあります。

親がイライラすれば、子もイライラします。

③否定

アドバイスのつもりで「こうしたら?ああしたら?」という言葉をかけても、「否定された」と受け取ってしまいがちです。

「期待」「干渉」とも通じますが、「こうなってほしい」と思うあまり「それじゃダメ」「今のままじゃダメ」というメッセージを発していませんか?

子どものヤル気がそがれ、自信をなくしてしまいます。

自信のなさが暴力や暴言になって現れることも多くあります。

中間反抗期の時期の子どもが、最近イライラしているようだったらまずこの3つをチェックしてみてください。

もちろん、美味しいご飯や睡眠の状況、家庭の雰囲気は言わずもがな、ですよ!

4歳児のパステル画。

ステキでしょ?

なんだかバタバタ過ぎた夏…生活に充実感を持つにはどうしたらいいの?★サクセスログ

夏の終わりをどう感じる?

夏休みももうすぐ終わりますね。

みなさま、どんな風に過ごされましたか?

私は教員の友達が多いのですが、夏休みは普段に比べるとやはり少し余裕を持てるのが良いところです。

私も休み前に列挙しておいた「この夏のやりたいこと」を8割方達成しました!

東武線特急リバティに乗ること、スターウォーズのスピンオフ「ローグワン」をDVDで観ること、などまだいくつか残っていますが、この夏はもう無理かなぁ…。

でも、充分に充実した夏でした!

「いいなぁ。そんな風に思えない。バタバタの夏だった。暑さがひどかったし、やりたいことはそんなにできなかったし、忙しかったし。」

そんな風に残念な思いでいる方ももしかしたらいるでしょうか?

では、9月からの毎日を充実感溢れて過ごせるヒントを!

「できたこと」を想起する

アンガーマネジメント のテクニックで「サクセスログ」というものがあります。

生活を振り返ってみて「できたこと」を書き出すのです。

とりたてて大きなことでなくてかまいません。

朝ごはんを食べた

仕事に行った

子どもに優しいことばをかけた

ゴミを捨てた

…そんな些細な小さなこと、当たり前のことでいいのです。

自分にとっては当たり前のことであっても、それができない人もいるし、スゴイ!と思われるようなことかもしれません。

これを週ごとにやってみましょう。

きっと自分の自信と充実感につながっていきますよ。

私はこれを毎日やっています。

「できたこと」に限らず、嬉しかったこと、楽しかったこと、感謝すべきことを想起して心に書き留めます。

小さな充実感がたまっていくと、大きな充実感になります。

脳はネガティブな記憶をしやすい

ネガティブバイヤスと言って、悪いことの方が良いことよりも記憶に残りやすいという脳の特性があります。

だから放っておくと振り返ったときに、たくさんの感謝なことがあったことを忘れて「なにもいいことがなかった」「特記事項はない」と勘違いしてしまうのですね。

だから意識して「良いこと」を思い起こし、脳の記憶に定着させるということです。

幸せ感がアップしますよ!

「充実の幸せな秋だった!」と寒くなり始める頃に言えるように、今日から始めてみませんか?

美味しいものを食べると幸せホルモン・オキシトシンがアップ。

私は食べた時を思い起こせるように写真で残すことが多いです。

オムツを替えながら「早くしてよ!イライラするんだけど!!」★親の感情表現が子どもに与える影響

夏休みを利用して、石川・岐阜の旅を楽しんで参りました。

旅の途中いろいろな親子を見かけると、職業柄ついつい観察してしまう自分がいました。

今回最も衝撃的だったのは、推定2歳の女の子のママさんです。

ちょっとした休憩所でオムツパンツを替えていたママさんが、なかなか片足をパンツの穴に入れられない娘に対してキレたのです!

「早くしてよ!イライラするんだけど!!」

え?2歳児に言う?それ、要求する?とびっくりしました。

さらには、その女の子が特にビビるでもなく、泣くでもなく、言われるがまま為されるがままにしていた・・・というのも驚きです。

もしかして、この親子には日常の光景なのかな~とも思いました。

ぶつけるとスッキリする

このとき、あるママさんの話を思い出しました。

まだ小さいわが子にイライラした時、怒りの気持ちを子どもにぶつけるとスッキリするので、つい、すっきりしたくて怒鳴ってしまう・・・というのです。

確かに我慢しているよりも、ドカ~ンと爆発させた方が怒りのエネルギーが放出されてスッキリするということはあります。

でも、その場は自分がすっきりしていいかもしれませんが、長い目で見て子どもにとってはどうなのでしょうか?

アンガ―マネジメントの講演会では

*怒ってはいけないのではなく、怒るべき時には怒っていい

*怒る時には、長期的に見て自分や周りにとって健康的である方法を考える

ということをお伝えしています。

親が怒りを爆発させると子どもにどんな影響が?

怒りを爆発させるタイプの両親を持った私の経験から言うと、おもに三つの悪影響があると思います。

①委縮

怒りの感情に恐怖を持ち、いつもビクビクします。親の顔色を見るようになり、また、人間関係でもいつも周りを気にして本当の自分でいられません。

②自分って駄目

怒られてばかりいるので「自分」への信頼感がなく、自信がなく、そのせいで自分を取り繕ったり虚勢を張ったりします。激しい劣等感とそうではない!と言いたいニセのの優越感とが表裏一体となります。

③似る

幼少期から身近にあった「感情の表現方法」が刷り込まれ、激情的に怒りを放出するようになります。あるいは、それを抑え込もうとして自分を責めるようになります。

親が日常的に感情を爆発させていると、子どもは不安定な人格形成をしていくということが考えられます。

当然そのまま大人になると、人間関係にもさまざまな不都合が生じますし、何より、生きにくい。

自分と仲良くできず自分を好きになれないと、とても不自由なんです。

そんな思いを我が子にさせたくないですよね?

それにはまず親が自分の怒りの感情を上手にコントロールし、「ぶつけてスッキリ!」ではなく、子どもにも自分にも健康的なやり方を身につけていくことです。

冒頭のオムツ替えママの場合は、まずアンガ―マネジメントの暗号①6秒をやり過ごすこと、

そして暗号②怒りの境界線を考える。つまり、怒るべきことか怒らないで良いことか?を見極めること、

三つめに暗号③どう行動するか考える。つまり、怒ると決めたらどう伝えたら効果的に伝わるかを考えてリクエストすること、

この3ステップが怒りのコントロールの基礎となります。

もっと詳しくお知りになりたい方は、書籍や講座などがたくさんありますのでアンガマネジメント協会のHPをのぞいてみてください。

また、学校のPTA講演会や職場の研修などで私のことをお招きくださるのも一つの方法です。この秋は埼玉県の中高生会、群馬の高校の教員研修、江東区の小学校のPTA講演会などを予定していま~す。

五平餅を買う行列!

もちろん、並びました!

「はじまりは愛着から」佐々木正美著★を買いました

「子どもへのまなざし」の佐々木正美先生が、昨年6月召天されました。

悩めるお母さんたちにたくさんの慰めを与えた佐々木先生の最後の本が

「はじまりは愛着から」です。

挿絵はおなじみの山脇百合子さん。

そして、帯は児童作家の中川李枝子さんです。

中川李枝子さんの本「子どもはみんな問題児」をこの間紹介しましたが、中川さんと佐々木先生は同じ年齢でいらっしゃいます。

佐々木先生は、

「無条件の愛」で子どもを愛することが、その子の力を存分に開花させることにつながると述べ、

「根拠のない自信」を子どもに与える大切さを繰り返し説かれました。

内村鑑三の弟子であった義父の影響でキリスト者となった佐々木先生の思想には「キリストの無条件の愛」が反映されているなぁといつも思います。

 私は問われない限り、自分がキリスト者であることを語ることはほとんどありませんが、多くの人から、キリスト教をもって生きていることを指摘されました。・・・義父(岩島公)からは、それだけ大きな贈り物を与えられてきたのだ、とその都度思ってきました。

父は本当に敬虔なキリスト者であるから、自分が利己的で罪深い人間だということを熟知している。だからこそ、イエス・キリストの十字架の罪の贖(あがな)いによって、自分の罪が許され、生かされていることを固く信じて、感謝して日々生きている。・・・神様を頼りにして生きているから、楽に、そして強く生きられるのだということを、私はずっと教えられた。人間は本当に頼ることのできる人やものに恵まれた時こそ、安心して強く生きることができるのだということを、私は父から教えられてきた。・・・だから私たち夫婦は・・・いつも神の愛に恵まれて、罪を許されて生かされているということを意識している。(『出会いでつむぐ私の半生』ぶどうの木、6、75~77ページ)

副題の「人を信じ、自分を信じる子どもに」のかげには、「キリストの無償の愛を信じる」ということも含まれているのではないか?などとも想像しました。

佐々木先生の最期の贈り物としてこの夏、大切に読んでいこうと思います。